柱状改良とは、深層混合処理工法とも呼ばれます。セメント系固化材と改良対象土を施工機械を使って強制的に混合撹拌して地中に柱状の強固な改良体(円柱)をつくる工法です。直接基礎では沈下の恐れがあるという場合などに採用される工法です。比較的幅広い建築条件に対応でき、適用範囲も広い工法です。
土質に合った固化材を用いることがまず必要ですが、目標強度を満たすためには攪拌の仕方や地質・含水比、季節や天候にまで注意を払うことが重要です。
なお有機質土など、セメント系固化材を混合攪拌しても固化しにくい土が主体となる地盤では鋼管杭工事等の別の工法に変更する必要がある場合もあります。
いずれにしても適切な設計・施工のためには事前の地盤調査結果等の内容を吟味することが重要です。