川崎市の生産性向上・働き方改革セミナーにて、弊社代表の北田が登壇しました。

こんにちは。事後となってしまいましたが、弊社が参加させていただいたイベントについてご紹介です。

 

2月20日に開催されました、川崎市主催の「やらなきゃ損!建設業・運送業の生産性向上・働き方改革」という中小企業の経営者向けのイベントにて、弊社代表の北田が講師として登壇しました。せっかくですので今回は当日北田がお話させていただいた内容についてこちらでもご紹介いたします。

[講演タイトル]

 

やればできる!中小建設業の生産性向上・働き方改革の実践「建設業のIoT利用についての一事例」

 

[概略]

 

二十数名の中小建設業ながら、タブレットと安価なクラウドサービスを利用して現場責任者の生産性を向上!

 

[ポイント]

 


◎生産性の向上のためにはまず、「生産性を向上させるための環境や新しい仕組み」を信頼しましょう。

新しい技術(インターネット、クラウド、デジタルデータ)や従業員への不信は、生産性を向上させません。インターネット回線の安定性は年々向上していますし、Googleの稼働保証率はなんと99.9%です。
また、導入時に経営者が従業員を信頼せずに無理に現場に新技術を導入させようとすると、従業員の側もそれを押し付けだと感じ、せっかく素晴らしい技術だったとしてもその新しいサービスを信頼されなくなります。信頼できる技術の導入を決めたら、自社の従業員を信頼する気持ちを元に丁寧に現場への導入を進めて行くことが重要です。

 

◎インターネット回線やクラウドサービス、デジタルデータの安定性は信頼できるものになって来ています。

会社の回線がダウンしたという場合も、自分の手もとにあるiPhoneはインターネットに繋がっていますよね。ノートパソコンなら、テザリング(携帯電話の回線を使ってのインターネット接続)が簡単にできます。ネットカフェに行く、飲食店やコンビニのWi-Fiでネットに繋ぐなど、例え一箇所の回線に不具合が起こったとしても代わりにネットに繋げる手段や端末がたくさん用意されている世の中になっています。
またGoogleドライブを初めとした今の時代のクラウドストレージは、データを誤って削除してしまった場合の復旧手段もきちんと用意されています。電子データが簡単には誤消去されない時代になっています。

 

◎新しい技術と同じぐらいヒトが大切です。

いくら素晴らしい新サービスを導入しても、社内に浸透しなければ全く意味がありません。
導入の際最も大切なのは、現場の声を聞き従業員それぞれの環境に寄り添いながら、最も現場の負担軽減に繋がる活用方法を提案すること、そしてそれを社内の全員に向けて丁寧に説明しながら進めて行くことです。
各会社さんによりけりだと思いますが、上記のような取り組みが得意な人は必ずしも経営者自身だとは限りません。
経営者に必要なのは無理に自分が推進役を担うことではなく、上記のような取り組みが最も得意なのは誰なのかを見極めることです。ベテランの管理職よりも若手の社員がそれに向いているケースもありますし、場合によってはそのために人材の新規採用を検討するのもアリです。
そうして決めた、推進役を担う担当社員のことをを信頼することはもちろん、担当者以外の社員に対しても「それが自身の負担の軽減に繋がるということとその具体的な使い方さえしっかり理解さえしてもらえれば、新しいことでもきっと受け入れてもらえるはずだ」と信頼することも大切です。

 

【弊社内の事例/○○レスで生産性を向上】

 

・ペーパーレス (ゼロではありません)

■本社宛に着信したFAXは自動的にWorkingFolderへ。紙での出力は最小限に。(迷惑FAXも紙に出力されることなくそのまま削除!)
■iPadでどこからでも閲覧、印刷可能!

・サーバーレス

社内のサーバを廃止し、GoogleドライブとWorkingFolderをメインに活用!
■社内のサーバーより高い稼働率と、メンテナンスフリー。
■編集履歴機能と復元機能で、消失リスクも最大限に低減!

→ペーパー・サーバーレスによって、データをiPad等で簡単に確認できるようになり、図面の到着を深夜まで事務所で待ち続ける必要がなくなりました。
→事務用品費低減。交通費減。労働時間減。サーバー保守及びリプレイス料金の削減へ。

 

・ホワイトボードレス

Googleカレンダー、rakumo、レコル(勤怠管理)の導入で、社内壁面のホワイトボードを撤廃!
☆GoogleカレンダーはiPhoneやiPadで閲覧可能なため、スケジュール確認のためにわざわざ帰社したり事務所に電話したりする必要がなくなりました。
☆rakumoでGoogleカレンダーの閲覧性を向上!同僚の予定も工事予定などの会社全体の予定も把握しやすく。
☆レコル(GPS機能付きの勤怠管理アプリ)で現場の勤怠管理も遠隔で即時に可能

 

・会議レス (必要な会議を必要な時にだけ)

Googleハングアウトのチャット機能やグループ通話の機能を使って普段から密に連絡を取っておくことで、対面の会議が必要になる頻度自体を下げられます。

 

・現金・精算レス

会計Freeeやクレジットカードを活用しています。
→現金精算のために遠方の現場からわざわざ帰社する必要がなくなりました。また各社員の支払い情報管理の自動化が進みました。

 

【まとめ】

・インターネットやデジタルデータは信頼できます!
・クラウドシステムや便利なIoT、導入ハードル低めです。(iPad&書類データのコンビニ印刷から導入してみるのが特におすすめです)
・新しい技術を導入する際は、現場への導入を推進する担当者を誰に任せるかが大事です。
・便利な技術とそれに対する社内の理解が得られれば生産性はちゃんと向上します。

建設業では他業種に比べるとなかなかICT推進が進まない側面もあるかと思いますが、弊社もそんな前例がないところを手探りではあるものの、社内全員で協力し合い生産性向上や労働環境の改善に日々努めております。
努力や改善が必要なところはまだまだ多くありますが、弊社のこのような実例が他社様や業界全体の生産性向上や労働環境の改善の一助となれば幸いです。

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